塗料とは
塗料は、用途により様々な種類があります。ここでは、塗料についての簡単な説明から、さらに詳しく知りたい方への詳しい説明まで、塗料について幅広くご紹介します。当社では、ご要望や塗装箇所、その用途に応じた塗料をご提案させていただきます。
塗料について詳しく
塗料ってどんなもの?で塗料の分類についてご説明いたしましたが、ここでは、塗料についてさらに詳しくご説明いたします。
塗料の性質について
塗膜の老化現象は、完全に乾燥(硬化)したその直後から始まっているとも言われているため、最近の塗料の大半は塗布を始めてから作業上使用に支障が出ない状態(半硬化)までの時間は短く半硬化から完全硬化(完全乾燥)までの時間を長くすることによってより耐久性能の優れた塗料となっています。
「塗料ってどんな物?」でも触れましたが、大きく分けて塗料には下図のような種類があります。
これらをさらに細分化していくと、下記のような特性で分類されます。塗膜の耐候性や耐久性は、媒介(水性系・溶剤性・1液型・2液型)の分類ではなく、その塗材の骨組みと鳴っている樹脂の素材によって変化します。
水性 | 水性反応硬化型 | アクリル樹脂塗料 | 低臭性・作業性に優れる |
ウレタン樹脂塗料 | 低臭性・耐候性・作業性に優れる | ||
アクリルシリコン樹脂塗料 | 低臭性・高耐候性・低汚染系塗料とされている | ||
フッ素樹脂塗料 | 低臭性・超耐候性・作業性に優れる | ||
弱溶剤 | 1液型 | アクリル樹脂塗料 | 低臭性・作業性に優れる |
ウレタン樹脂塗料 | 低臭性・耐候性・作業性に優れる。低温環境下での塗装にも良い | ||
シリコン樹脂塗料 | 低臭性・高耐候性・作業性に優れる | ||
2液型 | ウレタン樹脂塗料 | 低臭性・耐候性に優れる。低温環境下での塗装にも良い | |
シリコン樹脂塗料 | 低臭性・耐候性に優れる・低温環境下での塗装にも良い | ||
フッ素樹脂塗料 | 低臭性・超耐候性・作業性に優れる | ||
強溶剤 | 2液型 | アクリル樹脂塗料 | 耐候性・耐溶剤性に優れる。低温環境での塗装にも良い |
ウレタン樹脂塗料 | 耐候性・耐溶剤性に優れる。低温環境での塗装にも良い | ||
シリコン樹脂塗料 | 耐候性・耐溶剤性に優れる。低温環境での塗装にも良い |
※耐候性とは、プラスティックや塗料等が、屋外で使用された場合に、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質をいいます。
上の表の樹脂の特徴を耐久性の優劣、耐候性の優劣で表すと以下のようになります。
また、水系、溶剤系などの媒介から、臭気などの環境性能と低温時の作業性の優劣を下記のように分類できます。
さらに、作業性能による溶剤の優劣は以下のようになります。
溶剤それぞれの長所と短所を書きだしてみると以下のようになります。
長所 | 短所 | |
水系 | 臭気が弱い。主剤と硬化剤の調合ミスがない。 | 低温環境下での施工に向かない |
弱溶剤1液型 | 主剤と硬化剤の調合ミスがない。低温環境下での塗装にも良い。 | 水性に比べ臭気がある |
弱溶剤2液型 | 充分に硬化した場合は耐溶剤性が高い。低温環境下での塗装にも良い。 | 臭気がある。主剤と硬化剤の調合が必要。 |
強溶剤1液型 | 主剤と硬化剤の調合ミスがない。低温環境下での塗装にも良い | 臭気が強い。旧塗膜によって相性がある。 |
強溶剤2液型 | 耐溶剤性が高い。低温環境下での塗装にも良い | 臭気が強い。旧塗膜によって相性がある。主剤と硬化剤の調合が必要 |